劇症型溶連菌感染症による急性心膜心筋炎とは?

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劇症型溶連菌感染症による急性心膜心筋炎とは?

溶連菌感染症の中でも、突然変異で壊死性筋膜炎や急性腎不全、
多臓器不全などの致命的な合併症を引き起こす劇症型溶連菌感染症は非常に危険な存在です。

 

 

 

2017年には、この病気でプロ野球選手コーチである森慎二さんが死亡しました。

 

 

 

一般人の何倍も強靭な肉体を持つプロスポーツ選手ですら、
かかってしまうと急激に悪化して短期間で死に至ってしまう恐ろしい病気です。

 

 

 

西武・森慎二コーチが溶連菌による敗血症で死去

 

 

 

そんな世にも恐ろしい劇症型溶連菌感染症の合併症の一つに、
急性心膜心筋炎というものがあります。

 

 

 

まず心筋炎とは、心臓を動かしている筋肉にウイルスが感染して炎症が起こるといったもので、
風邪のような症状から始まって、心不全や不整脈を引き起こします。

 

 

 

 

 

 

 

また、急速に症状が進行することもあり、これを『劇症型心筋炎』ともいいます。
発見しづらく、処置が遅れることもあるので非常に厄介な病気です。

 

 

 

対する心膜炎は、心臓を包んでいる膜に起こる炎症のことで、
胸の痛みとともに、心膜液が増加して心臓の動きを障害し、
死に至る病気です。

 

 

 

急性心膜炎と心筋炎が合併することもあります。

 

 

 

溶連菌で急性心膜心筋炎が起こる経路とは?

 

 

 

溶連菌が原因で急性心膜心筋炎が起こる場合、多くは血行感染になります。

 

 

 

例えば、溶連菌感染症の合併症の一つに蜂窩織炎(ほうかしきえん)がありますが、
この病気が起こっている部分において、暴れている溶連菌が何らかの形で血管内に侵入し、
そのまま心臓に行き着いて増殖し、急性心膜心筋炎が起こったりします。

 

 

 

これは蜂窩織炎に限らず、溶連菌が原因によるあらゆる合併症で考えられる可能性です。

 

 

 

特に劇症型溶連菌感染症の場合、
敗血症や蜂窩織炎、壊死性筋膜炎といった合併症を起こしやすく、
血管内にいつ侵入してもおかしくない状況です。

 

 

 

敗血症や蜂窩織炎、壊死性筋膜炎については以下の記事をどうぞ。

 

 

 

溶連菌感染による蜂窩織炎とは?
 
溶連菌感染症による敗血症ってどんな病気?
 
溶連菌感染による壊死性筋膜炎とは? 

 

 

急性心膜心筋炎は放置するとどうなるの?

 

 

 

急性心膜心筋炎に気づかず、ただの胸の痛みだからと放っておけば、
急な不整脈や心不全による突然死の恐れがあります。

 

 

 

さらに、たとえそれを免れたとしても、一度発症して放置したら、
治癒したあとも心臓にダメージが残り、慢性的な心不全を患ってしまうことがあります。

 

 

 

風邪のような症状から始まって、胸の痛みが何度も起こるという特徴がありますから、
胸が痛くなるということは、心臓に何かあると思い、危険を察知しなくてはいけません。

 

 

 

「心臓や胸が痛かったらなんかヤバイ」という感じで、
普段からそれくらいの警戒心は持っておきましょう。
そしてあまりにも痛みがひどい場合は絶対に診察を受けてください。

 

 

 

劇症型溶連菌感染症による急性心膜心筋炎の3つの治療法!

 

 

 

 

 

 

 

さて、急性心膜心筋炎の治療についてですが、
以下の方法が特に有効です。

 

 

 

  • 原因菌に対する治療
  • 心不全、不整脈、ショックに対する循環管理
  • 心臓の機能をコントロールする治療

 

 

 

原因菌に対する治療についてですが、今回のように溶連菌が原因の場合は、
ペニシリンやクリンダマイシン、マクロライド系薬剤の投与がメインになります。

 

 

 

ただし、急性心膜心筋炎は非常に見つけづらい疾患なので、
もし風邪のような症状とともに、胸の痛みをしつこく感じるようであれば、
医者に頼んで心エコー検査や血液検査、心電図などの検査方法で診てもらってください。

 

 

 

また、溶連菌に感染しているかどうかを調べるための検査方法も把握しておきましょう。

 

 

 

溶連菌を確認するための検査方法を知ることで、
急性心膜心筋炎の検査と重なって、
一度に両方診ることができる検査方法はどれかがわかるようになります。

 

 

 

もし受けるなら、血液検査が一番いいですね。
血液内に溶連菌が入り込んでいないか確認できるので、
未然に合併症の対策ができるのはすごいメリットです。

 

 

 

他の溶連菌の検査方法については以下の記事をどうぞ。

 

 

 

溶連菌の4つの検査方法と検査のタイミングとは? 

 

 

 

もし喉が痛いとか、体がだるいとか、せき、発熱、胃のむかつきなどに加えて、
胸の痛みが出たら、急性心膜心筋炎を疑いましょう。