溶連菌感染症の合併症『結膜炎』の治療と検査について

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溶連菌感染症の合併症『結膜炎』の治療と検査について

溶連菌感染症の合併症である結膜炎ですが、
子供だけでなく大人でもかかるリスクがありますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

この結膜炎がどういう病気かをまだ詳しく知らないという方は、
以下の記事をどうぞ。

 

 

 

溶連菌による合併症『結膜炎』ってどんな病気?

 

 

 

また、この結膜炎には様々なパターンがあり、
全部で5種類ものパターンに大別することができます。

 

 

 

これらのパターンの結膜炎について知りたいという方は、以下の記事をどうぞ。

 

 

 

結膜炎には5種類あった!溶連菌タイプの結膜炎はどれ?

 

 

 

そこで今回は、溶連菌感染した際に、結膜炎を治療していく上での方法と、
検査がどういったものなのかを解説していきたいと思います。

 

 

結膜炎の検査ってどうやって行われるの?

結膜炎の検査の手順としては、
以下のようなステップで行われます。

 

 

 

 

 

 

 

  • 塗抹標本
  • 抗原検出による病因診断
  • 遺伝子検出
  • 病原体の分離
  • 抗体価測定
  • 皮膚反応

 

 

 

それでは順番ずつ解説しましょう。

 

 

 

塗抹標本

 

 

 

この方法は、簡単に言ってしまえば、
結膜炎の疑いがある結膜のところの粘液を採取して、

 

 

 

その結膜炎が溶連菌などの感染性のものか、
物理的なものである非感染性のものであるかどうかを
区別するために行います。

 

 

 

スライドガラスに乗せたら、あとはそれを顕微鏡で覗き込み、
細菌感染によるものでないかどうかを確認します。

 

 

 

抗原検出による病因診断

 

 

 

溶連菌やクラミジア菌などのような菌が原因で起こっていると疑われる場合は、
病原体を同定する方法として、結膜擦過物を検体とした抗原検出法があります。

 

 

 

抗原の検出には、蛍光抗体法、酵素免疫法があります。

 

 

 

遺伝子検出

 

 

 

最近ではDNAを増幅するための原理、
またはそれを用いた手法であるポリメラーゼ連鎖反応を行うパターンもあります。

 

 

 

 

 

 

 

精度が高くかなり普及してきています。
短期間で少ない検体でも検出することができます。

 

 

 

病原体の分離

 

 

 

病気が起こっている部分から病原体が検出されれば、
診断を確定され、治療が行われます。

 

 

 

しかし、実施には設備や技術が必要であり、細菌であれば数日、
ウイルスであれば数週間の期間を要するため、迅速性に欠けるという欠点があります。

 

 

 

細菌、ウイルス、薬剤感受性に関する情報は、分離培養以外に得られる方法がありません。

 

 

 

死滅しやすい菌は分離できないことがあるため、分離された病原体が起炎菌と断定できない場合があり、
塗抹標本の結果とあわせて判断することが重要です。

 

 

 

抗体価測定

 

 

 

診断の方法としては間接的ですが、血清や眼局所の抗体価測定も役に立つことがあります。

 

 

 

溶連菌やウイルスの感染が疑われるの場合には、
発症し始めの時期と回復し始めた時期での血清を採取してその値の変動を調べ、
4倍以上の上昇があれば有効であると判断されます。

 

 

 

皮膚反応

 

 

 

全身アレルギー検査の一つです。皮膚の反応を見る方法としては、
プリックテストとスクラッチテストがあります。

 

 

 

プリックテストでは、傷つけた皮膚に検査用アレルゲン液を垂らし、
15〜30分後に形成される皮疹が陰性対照の2倍以上、
または5mm以上で陽性と判定されます。

 

 

結膜炎を治療する6つの治療方法

溶連菌感染症の合併症である結膜炎を治療する方法としては、
以下の6つの方法投与があります。

 

 

 

  • 抗菌薬の投与
  • 抗ウイルス薬の投与
  • 副腎皮質ステロイド薬の投与
  • 免疫抑制薬の投与
  • 非ステロイド性抗炎症薬の投与
  • 手術治療

 

 

 

それでは順番ずつ解説しましょう。

 

 

 

抗菌薬の投与

 

 

 

溶連菌感染などの細菌性結膜炎が考えられる場合にのみ投与されます。

 

 

 

細菌感染では通常2週間までには治癒します。

 

 

 

 

 

 

 

一般的に薬剤の投与は点眼で行いますが、
例外として淋菌性結膜炎のような重症例では、
点滴剤が必要になるケースもあります。

 

 

 

抗菌薬には、ニューキノロン系・セフェム系・アミノグリコシド系などがあり、
特にニューキノロン系はよく使用されます。

 

 

 

ニューキノロン系は吸収率が高いだけでなく、
様々な細菌に対して効くため、守備範囲が広く、
汎用性が高いことで知られています。

 

 

 

これがニューキノロン系がよく使われる理由でしょう。

 

 

 

溶連菌感染症の合併症としての場合は、
他にセフェム系薬剤が使われることもあります。

 

 

 

ただし、セフェム系はニューキノロン系と比べて対応する菌の範囲が狭いです。

 

 

 

溶連菌感染症に使われる薬については、
こちらをどうぞ。

 

 

 

大人にも効く!溶連菌感染症を治療する薬まとめ 

 

 

 

抗ウイルス薬の投与

 

 

 

ウイルス感染の場合、単純ヘルペスウイルスを除いて、
有効な治療薬はありません。

 

 

 

また、単純ヘルペスウイルスが原因の急性結膜炎は自然治癒するため、
抗ウイルス薬を投与する必要がありません。

 

 

 

副腎皮質ステロイド薬の投与

 

 

 

副腎皮質ステロイドは幅広い免疫抑制効果と抗炎症作用を持ち、
結膜炎のアレルギー反応もすぐに抑制します。

 

 

 

 

 

 

 

重症のアレルギー性結膜炎や感染性結膜炎にはよく用いられます。

 

 

 

副腎皮質ステロイドによる眼圧上昇は効果が高いほど高いため、
緑内障などを患っている方は使用してはいけません。

 

 

 

免疫抑制薬の投与

 

 

 

これには、パピロックミニ点眼液やタリムス点眼液の2種類がメインになります。

 

 

 

副腎皮質ステロイドと同程度の効果を発揮し、
眼圧上昇などの重大な副作用がないのも特徴です。

 

 

 

パピロックの場合は効果は緩やかですが、目に対する刺激が少ないため、
症状が軽度の場合にも使用できます。

 

 

 

一方でタリムスは、抗炎症効果は高いですが、
炎症が弱いときに眼刺激が見られることもあります。

 

 

 

非ステロイド性抗炎症薬の投与

 

 

 

非ステロイド性抗炎症薬は、抗アレルギー作用はありませんが、
消炎作用によりアレルギー性結膜炎に効果があります。

 

 

 

特に慢性的に経過しやすい通年性アレルギー性結膜炎には、
眼圧上昇の副作用のない非ステロイド性抗炎症薬の点眼液が有効です。

 

 

 

手術治療

 

 

 

 

 

 

 

溶連菌感染などによる感染性結膜炎の重症例では、
結膜偽膜を生じることがあります。

 

 

 

偽膜が生じると改善したとしても後遺症が残りやすいため、
それを防止・軽減するために手術治療が行われることがあります。

 

 

 

手術後は再発することもありますので、
免疫抑制点眼液を使用する必要があります。

 

 

 

以上が、溶連菌感染症の合併症である結膜炎の検査と治療についてでした。

 

 

 

もし、結膜炎で悩んでいて点眼の仕方がわからないという方は、
以下の記事をどうぞ。

 

 

 

■結膜炎治療における正しい点眼方法!

 

 

 

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