A群溶連菌性咽頭炎にペニシリン抗菌薬を使う理由

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A群溶連菌性咽頭炎にペニシリン抗菌薬を使う4つの理由

A群溶連菌感染症による合併症の一つに喉の痛みが伴う咽頭炎がありますが、
この咽頭炎の治療薬として第一選択肢として上がってくるのが、ペニシリン抗菌薬です。

 

 

 

ペニシリン抗菌薬は溶連菌感染症の治療にも使われる薬として知られていますが、
なぜ溶連菌感染症にペニシリン抗菌薬を用いるかは知りたいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

溶連菌感染症の治療になることはもちろんですが、
最も大きな理由は、合併症である咽頭炎にも効果を発揮して一石二鳥だからです。

 

 

 

咽頭炎ってどんな病気?

 

 

 

溶連菌による咽頭炎の治療について 

 

 

 

ペニシリン抗菌薬を使用すれば、A群溶連菌による咽頭炎の場合、
症状4日目以降から改善が見られ、7日以内に完治することがほとんどです。

 

 

 

でも、ただ咽頭炎に効果があるからペニシリンを使用するというだけではなくて、
そんな咽頭炎に対してペニシリン治療を行うのには、
他にも以下のような理由が存在していたからです。

 

 

 

  • リウマチ熱の予防
  • 合併症の予防
  • 症状の早期改善
  • 感染リスクの軽減

 

 

 

それでは順番ずつ解説していきましょう。

 

 

 

理由@リウマチ熱の予防

 

 

 

リウマチ熱は溶連菌感染症の合併症の一つで、
菌に対抗するための抗体と、心臓や神経、滑膜組織との交差反応が原因で起こります。

 

 

 

脳卒中や心不全などの病気につながる恐ろしい病気で、
ペニシリンが開発されるまでは猛威を振るっていました。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、ペニシリン抗菌薬が開発されて、
リウマチ熱に使用されるようになってからは、
死亡率も発症率も激減しています。

 

 

 

リウマチ熱の予防という意味でも、
ペニシリンは使用しておいたほうがいいでしょう。

 

 

 

溶連菌感染症にかかっているような状態は、
体全体でかなり免疫力が低下しているため、
リウマチ熱のような病気を発症してしまう可能性はかなり高いですからね。

 

 

 

理由A合併症の予防

 

 

 

溶連菌による咽頭炎が悪化すると、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍、
頸部リンパ節炎などの合併症が発症し、進行すると腫れが進んで気道を塞いでしまい、
窒息死する恐れがあります。

 

 

 

特に扁桃周囲膿瘍に関しては、抗菌薬を使用していたにもかかわらず、
良くなってきたかなと思った矢先に、隙を与えぬ二段構えで、
猛烈な喉の痛みを引き起こします。

 

 

 

扁桃周囲膿瘍についてはこちら。
咽頭炎の一種です。

 

 

 

咽頭炎ってどんな病気? 

 

 

 

 

 

 

 

しかも従来使用されていた薬であるクリンダマイシンに対して、
耐性菌が存在するなどの特性を持つため、一刻も早く診断と治療が必要です。

 

 

 

しかし、咽頭炎の段階でペニシリン抗菌薬を使用していれば、
そうなる前に完治させることができますので、
そういう意味でもメリットが非常に大きいのです。

 

 

 

溶連菌による咽頭炎は自然治癒させることもできるのですが、
放っておくことで他の合併症を引き起こすリスクがあります。

 

 

 

薬の副作用によるリスクを考えると、
圧倒的に薬を使って治療するほうが安全だと思います。

 

 

 

だから、溶連菌による咽頭炎にかかったら、
ペニシリン抗菌薬を使用することをオススメします。

 

 

 

理由B症状の早期改善

 

 

 

先ほどの内容とかぶりますが、
溶連菌による咽頭炎はそのまま自然治癒させることも可能ではありますが、
他の合併症にかかるリスクを考えると、抗菌薬を使ったほうが賢明なように思います。

 

 

 

 

 

 

 

万が一合併症にかかって、完治するのが遅れたり、命の危険に晒されるくらいなら、
ペニシリン抗菌薬を使って、薬の力に頼って力でグイグイと菌に対抗して、
治していったほうがいいでしょう。

 

 

 

結局は、いざ患者の立場に立たされたときは、
自然治癒よりも抗菌薬を使用したほうが、
早期改善につながるのです。

 

 

 

溶連菌感染リスクの軽減

 

 

 

溶連菌感染症は飛まつ感染や、接触感染で起こる非常に感染性の高い病気ですが、
ペニシリン抗菌薬を使用すれば、内服後24時間後には、
感染力が大幅に軽減するといわれています。

 

 

 

※ただし、劇症型溶連菌感染症の場合は除く

 

 

 

溶連菌は飛まつ感染なので、家族や周りの人間に容易に感染します。

 

 

 

 

 

 

 

進行すれば、感染したらまたその次の人も感染してと、
負のスパイラルを起こして軽いパンデミックを引き起こします。

 

 

 

溶連菌感染症は、インフルと同じく学校で学級閉鎖を起こすこともあるくらいですから、
周りに溶連菌患者がいるなら、ペニシリン抗菌薬を投与してしばらく経つまでは、
マスクの着用や手洗いうがいを欠かさず行うことをオススメします。

 

 

 

溶連菌を防ぐうがいと手洗いの基本 

 

 

 

できれば、消毒液を購入して家の玄関などに設置しておくのもアリでしょう。

 

 

 

このような理由から、溶連菌感染症による咽頭炎にはペニシリン抗菌薬が使用されるのです。

 

 

 

ペニシリンアレルギーの方は使用できませんが、そうでない方は、
溶連菌感染症にかかったら第一選択薬として頭に入れておいてください。

 

 

 

さらに、溶連菌感染症治療に使用する、
ペニシリンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

 

 

 

良薬!溶連菌によく効く薬「ペニシリン」とは? 

 

 

 

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