A群溶連菌と咽頭炎と法律

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A群溶連菌と咽頭炎と法律

A群溶連菌性咽頭炎は、1999年4月に施行された感染症法に基づく調査において、
全国約3000箇所の小児科定点医療機関が週単位で届出を行う5類定点疾患の一つです。

 

 

 

この病気が発祥していると判断して届出を行う基準としては、
症状や所見からA群溶連菌性咽頭炎を疑います。

 

 

 

A群溶連菌性咽頭炎についてはこちらの記事で、
概要を説明しています。

 

 

 

A群溶連菌感染症による咽頭炎について

 

 

 

そこからさらに発熱、咽頭が赤く腫れている、
イチゴ舌の3つ全てを満たす、もしくは全て満たさずとも、
必要な検査所見で溶連菌が検出された場合は、
A群溶連菌性咽頭炎だと判断されることになっています。

 

 

 

学校保健安全法でのA群溶連菌感染症の扱い

 

 

 

■学校保健安全法とは?

 


学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もって学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的(第1条)とした法律である。

(引用元:Wikipedia

 

 

 

A群溶連菌感染症は、学校保健安全法では第3種感染症の
「その他の感染症」に分類されますが、明確な出席停止期間は定められていません。

 

 

 

この第3種の感染症による出席停止期間に関してですが、
「病状により学校医、その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」
とされており、曖昧な表現でとどまっています。

 

 

 

ただ、完全に感染リスクを避けたいのであれば、
1週間は安静にしておくのが無難です。

 

 

 

保育所でのA群溶連菌感染症の扱い

 

 

 

保育所における感染症対策ガイドラインでは、
周囲への感染期間は抗菌薬内服後24時間が経過するまでのされており、
学校へ行くのは適切な抗菌薬内服後24時間〜48時間経過していることを条件としています。

 

 

 

ただしこれは、抗菌薬を少なくとも10日間確実に投与するなどの、
治療条件を満たした場合に限ります。

 

 

 

溶連菌感染症治療薬として有名なペニシリンで、
発症から10日間の内服が必要だとされていますので、
薬の強さから見ても、完治するまでにはかなり時間がかかってしまいそうですね。

 

 

 

ペニシリンと溶連菌感染症についてはこちらの記事をどうぞ。

 

 

 

A群溶連菌性咽頭炎にペニシリン抗菌薬を使う4つの理由

 

 

 

良薬!溶連菌によく効く薬「ペニシリン」とは? 

 

 

 

近年のA群溶連菌感染症の動向

 

 

 

A群溶連菌感染症は、日本を含めた温帯地域にしばしば起こる感染症で、
近年徐々に犠牲者を増やしてきている傾向にあります。

 

 

 

いずれの年齢でも起こりえますが、学童期の小児に最も多く、
3歳以下や大人が感染することはそれと比べると少ない傾向にあります。

 

 

 

なんと2000年代に入ってからというもの、
A群溶連菌感染症の重症例は1800万件以上にのぼり、
新規の症例は178万件ほどもあるといいます。(2005年時点)

 

 

 

そのうち、年間での死亡例が5万件と非常に多く、
危険な感染症であると再認識しておく必要があります。

 

 

 

また、A群溶連菌感染症が悪化して劇症型になると、皮膚が壊死して、
下痢、発熱、腫脹以外にも、多臓器不全や急性腎不全など、
致命的な合併症にかかるリスクもあり、大人でも普通に死に至る恐ろしい病気になります。

 

 

 

普通のA群溶連菌感染症から劇症型A群溶連菌感染症に移行すると、
死亡率は数十%と一気に跳ね上がります。

 

 

 

子供のような免疫力の低い人間がかかれば、ひとたまりもありません。

 

 

 

自分の体、自分の子供を守るためにも、
ここでA群溶連菌感染症の恐さを再認識しておきましょう。

 

 

 

さらに詳しくA群溶連菌感染症について知りたい人はこちらの記事をどうぞ。

 

 

 

人喰いバクテリア!A群溶連菌感染症の治療法! 

 

 

 

また、重症化したA群溶連菌感染症(劇症型)について詳しく知りたい人は以下の記事をどうぞ。

 

 

 

危険な病気!大人も死ぬ劇症型A群溶連菌感染症とは? 

 

 

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