溶連菌による急性糸球体腎炎ってどんな病気?

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溶連菌による急性糸球体腎炎ってどんな病気?

溶連菌感染症の合併症の一つに急性糸球体腎炎(急性腎炎)と呼ばれるものがあります。

 

 

 

溶連菌に感染すると同時に発症する病気の一つで、
突然の乏尿や血尿、蛋白尿、浮腫、高血圧などの症状を引き起こします。

 

 

 

■急性糸球体腎炎(急性腎炎)の主な症状

 

  • 乏尿
  • 血尿
  • 蛋白尿
  • 浮腫
  • 高血圧

 

 

 

サイト管理人である僕も、小学校のときにかかったことがあり、
なんかおしっこをするときに痛いなと思ったら、血尿が出たので本当にびっくりしました。
あのときはおしっこしたら痛かったので、中々おしっこできなかった覚えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

そしてお医者さんに診てもらった結果、急性糸球体腎炎と診断されたのです。

 

 

 

原因となる菌のほとんどはA群溶連菌とされており、全体の80%を占めています。

 

 

 

発症しやすい年齢層としては3歳以上の幼児期から学童期で、
それこそ僕のような小学生の時期がそれに当たるので、
経験している以上、確かにそうです。

 

 

 

ただ、合併症として発症した場合、自然治癒でも回復することがほとんどで、
重症化することは減ってきています。

 

 

 

最近は抗生物質も進化しているので、
重症化する前に治ってしまうことがほとんどなのです。

 

 

 

急性糸球体腎炎は溶連菌感染による体の危険なサイン?!

 

 

 

前述したとおり、原因菌がA群溶連菌である可能性が8割以上のため、
急性糸球体腎炎にかかっているということは、
ほとんどの確率で溶連菌に感染しているということになります。

 

 

 

ということは、この急性糸球体腎炎にかかっていたら、
いつ溶連菌感染症になるかわからないということです。

 

 

 

 

 

 

 

溶連菌感染症になってから急性糸球体腎炎になる場合と、
急性糸球体腎炎が先に来るパターンの2通りがありますが、
急性糸球体腎炎が先に来た場合は溶連菌感染症の発症リスクも考えておかなくてはいけません。

 

 

 

もし急性糸球体腎炎が自然治癒するからといって放っておくと、
溶連菌がどんどん増えて体に悪さをするようになり、
溶連菌感染症や、危険な劇症型溶連菌感染症になってしまう可能性もあります。

 

 

 

 

 

 

 

万が一、劇症型溶連菌感染症になってしまったら、高確率で壊死性筋膜炎にかかり、
組織が壊死して四肢切断や下手すると死亡につながる恐れがあります。

 

 

 

溶連菌感染症の恐ろしい合併症「壊死性筋膜炎」についてはこちらをどうぞ。

 

 

 

致死率30%?!恐ろしい溶連菌による病気『壊死性筋膜炎』とは? 

 

 

 

劇症型溶連菌感染症については以下の記事をどうぞ。

 

 

 

劇症型溶連菌感染症ってどんな病気? 

 

 

 

急性糸球体腎炎にかかったらまずは尿検査を受けよう!

 

 

 

急性糸球体腎炎にかかったら、溶連菌に感染している恐れがありますから、
まずは尿検査で調べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、血尿が出るなどの症状を訴えれば、
どちらにしても必ず尿検査は行われます。

 

 

 

尿検査は溶連菌感染症を検査する方法の一つでもあり、
この場合は完治しているかどうかを調べるために使われる方法です。

 

 

 

しかし今回のように、急性糸球体腎炎を先に発症してしまった場合は、
溶連菌に感染しているかどうかを確かめるために尿検査を受けることになります。

 

 

 

目的が違うだけで受ける検査は同じなので、
検査そのものには特に違いはありません。

 

 

 

溶連菌感染症にかかったときの尿検査について知りたい人は以下の記事をどうぞ。

 

 

 

溶連菌感染症における尿検査の必要性について

 

 

 

溶連菌による急性糸球体腎炎の6つの治療方法

 

 

 

溶連菌が原因で起こる急性糸球体腎炎の治療は、
水やナトリウムの貯留による溢水(いっすい)に対する治療と、
電解質異常や高カリウム血症に対する治療に大きく分かれます。

 

 

 

そこで必要な治療は以下の通りです。

 

 

 

  • 溢水に対する治療
  • 水分・食事療法
  • 利尿薬による治療
  • 降圧薬による治療
  • 抗生物質による対溶連菌治療
  • 透析治療

 

 

 

それでは順番ずつ見ていきましょう。

 

 

 

溢水(いっすい)に対する治療

 

 

 

 

 

 

 

受診した段階で浮腫が確認できなくても、
以降の食事の摂取量や内容によって急激に出現することがあるため、
浮腫のせいで尿が出づらくなる乏尿になっている時点で入院となります。

 

 

 

ここで高血圧でなければ特に食事の制限はしませんが、
体重と尿量の測定は連日行い、血圧測定は1日に3回〜4回は行います。

 

 

 

水分・食事療法

 

 

 

 

 

 

 

水分摂取を主体とし、次に食塩をはじめとする食事の摂取について考えていきます。

 

 

 

乏尿期には前日の尿量と不感蒸泄量の和を摂取量の合計とします。

 

 

 

食塩は乏尿期には1日の摂取量を0gにするのがよいですが、
実際には1日あたり1〜2gの食事を約半分摂取させるほうが、
カロリー摂取の観点から効率的です。

 

 

 

1日の尿中ナトリウム排泄量の測定は、食事中の食塩量の決定に役立ちます。

 

 

 

利尿期には多尿により脱水傾向になりがちなので、
乏尿期と同様に厳密に検査し、水分と食塩の量を決めていきます。

 

 

 

利尿薬による治療

 

 

 

乏尿期には、高血圧がなくても浮腫があれば、
食事内容の改善目的に積極的に使用します。

 

 

 

降圧薬による治療

 

 

 

 

 

 

 

急性糸球体腎炎とともに、高血圧を引き起こしている場合に行われます。

 

 

 

フロセミドの使用やニフェジピンなどを使用し、
降圧効果を狙って高血圧状態を改善していきます。

 

 

 

抗生物質による対溶連菌治療

 

 

 

抗生物質の投与は、溶連菌による急性糸球体腎炎の治療過程で障害にはなりませんので、
溶連菌抗体価の明らかな上昇を見た場合は、
感染病巣の除去を含めてペニシリンを10日〜2週間処方することもあります。

 

 

 

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これは、溶連菌検査の一つである咽頭培養検査を受けている場合において、
溶連菌に対するサーチが及ばずにそのままスルーして、
偽陰性を示している可能性があるからです。

 

 

 

透析治療

 

 

 

 

 

 

 

上記の対症療法によっても高血圧、肺水腫、心不全を引き起こしたり、
高カリウム血症の管理が難しい場合は、積極的に透析治療を行います。

 

 

 

また、稀に急性糸球体腎炎が急速に悪化した場合にも行われます。

 

 

ただし、急速進行性糸球体腎炎やループス腎炎、
膜性増殖性糸球体腎炎の急性憎悪の可能性を否定するために腎生検が必要になります。

 

 

 

以上が、溶連菌による急性糸球体腎炎の概要になります。

 

 

 

ありがとうございました!

 

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